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天平聖武絹とは
2008/02/05
絹には神秘的な物語があり、世界中の女性たちの心に宿っています。
女性の心に宿った絹とは、シルクロードの東の始点、
奈良に朝廷が在った天平時代の宝物にその一端を垣間見ることが出来ます。
東大寺の宝物倉 正倉院には天平時代の多くの絹が
納められ、その中に丹後から納められた『赤絁』があります。
賦役令の調として納められた絹ですが、山深い丹後の
厳しい生活の中で夢のような織物が織られました。
多くの庶民が、藤布・科布・樹皮・毛皮などをまとって
生活している中、当時の絹は宮中人の愛用品として
重宝され、庶民にとって憧れの繊維でした。
 『当時の庶民の憧れであった最古の絹織物を知りたい』
とのおもいから赤絁の復元に関わり、絹本来のぬくもりを
知る中で庶民の日常衣料と絹とのギャップが
あまりにも大きい事を知り、このような環境の中から
絹に対しての憧れが生まれ、膨らみ、信仰にも似た感覚が
生まれたのではないかと思うに至りました。
この『天平聖武絹』は歴史上最も華麗に花開いた
天平文化 聖武天皇の御世の絹を再現する為に
当時行われていた生繭を座繰りの製法で引き上げた糸を使用し
練加工は絹に負担をかけない自然な方法で行っております。
これらの技法によって練白と言われる自然の白さや
肌触り、穏やかな光沢と風合いが再現できたと思います。
染色は、座繰り糸の持つ膨らみが色の深みを引き出しています。
女性の心に宿した絹に対する憧れに見合う絹織物です。
私共、織元 顕友では昭和54年に試験織を始め
昭和56年に本格的に生産を開始致しました。
以来、28年の永きに渡り思い描いた理想の絹織物である
『天平聖武絹』が持つ自然の絹の良さを織り続けています。
昭和59年より、奈良・東大寺とご縁を頂き、毎年5月2日の
聖武天皇祭にはこの『天平聖武絹』を大仏様の御前に奉納させて頂きました。
初めて奉納させて頂きました昭和59年に東大寺様より
感謝状を頂きましたが、その感謝状の文言の中に
「慈に謹みて感謝の意を表し永く寺宝として千載の
後世に伝えます」との一文があります。
この御言葉は、弊社の名誉であり、励みであり責任だと
認識致しております。
 『〜物造りとは、着る楽しさと
       感動を織り込むもの〜』
 と、私達は考えています。

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きものを好きになってほしくて…
2008/02/05
〜きもの遊び〜
1、きものは日本文化を代表する象徴的存在です。
きものが出来上がるまでには多くの技術者が必要です。
白生地製造の場合、繭種を管理し、
養蚕家が繭を作り、製糸家が糸に引き機屋へ各種部品製造業など
約13業種がひとつになり織機が稼動し、生地が生まれます。
きものはこのように多くの方々に支えられている工芸品です。
ひとつの業種が欠けても伝統を続ける事は出来ません。
            つづきはまた次回に…

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天平聖武絹作品展
2008/01/17
いつもご愛顧賜りありがとうございます。
東京・南青山にて『天平聖武絹作品展』を
開催致しております。
顕友こだわりの逸品から絹の小物まで
展示しております。
お近くにお越しの際は是非お立寄り下さい。
お待ちしております。

とき  1月15日(火)〜19日(土)AM11:00〜PM7:00
      20日(日)AM11:00〜PM4:00
ところ 東京都港区南青山5-7-25
    《サロン ド フルール》
    電話03-3811-1637

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